消防法違反で告発した件数に関する質問主意書 平成13年9月
消防法違反で告発した件数に関する質問主意書
先の新宿区歌舞伎町の雑居ビル火災は大惨事となった。その後の雑居ビルに対する消防の立ち入り検査で、多くの違反が放置されている事実が明らかになった。
その理由の一つは罰則がほとんど発動されていないということが指摘されている。
一 消防法の命令違反に対して、それぞれ命令の種類ごとに告発件数を把握しているか。
把握しているのであれば、直近二〇年間について、各年ごとの告発件数と罰則内容と違反内容を明らかにしていただきたい。
把握していないのであれば、今後、調査する予定はあるのか。ないのであれば、その理由を教えていただきたい。
二 消防法に違反して罰則を発動した件数を把握しているか。
把握しているのであれば、直近二〇年間について、各年ごとの件数と罰則内容と違反内容を明らかにしていただきたい。
把握していないのであれば、今後、調査する予定はあるのか。ないのであれば、その理由を教えていただきたい。
右質問する。
衆議院議員長妻昭君提出消防法違反で告発した件数に関する質問に対する答弁書
一について
消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)の規定による命令に違反した事案で告発された件数について
は、把握していない。
また、同法の規定による命令に違反した事案を消防機関が告発した件数については、今後、本年度分以降のものを調査することを予定しており、直近二十年間分については、消防機関において関係資料が保存されていない場合もあると考えられるため、可能な範囲内で調査することを検討してまいりたい。
二について
消防法の規定に違反した事案で有罪が確定した件数については、把握していない。
また、同法の規定に違反した事案に関し、有罪が確定した件数等については、個々の事案によって裁判所がその内容を開示しない場合もあると考えられるため、調査が可能かどうか検討してまいりたい。