2015年01月11日
2015年1月11日(日) 三浦まり上智大教授と対談 女性の社会進出を!
ながつま昭は、これまで男女共同参画の推進やクオーター制度の導入などにご意見やご提言をいただい上智大学の三浦まり教授と民主党に対する期待を伺いつつ意見交換しました。
ながつま昭は「日本で女性の社会進出が進まないのは、やはり予算配分が少ないからではないのか」と問題提起に対して、三浦まり教授は、「しっかりと予算配分をして女性の社会進出を支援する政策にしっかり光を当てていくことが必要です。民主党のチルドレンファースト政策にはとても期待を持っており、旗を降ろさずに頑張って欲しい」と仰っていただきました。
ながつま昭は、「女性の貧困問題に触れ、母子家庭の厳しい状況や、女性の非正規雇用の増大にしっかりした対策を打たなければ、健全な成長など出来る訳ない。社会保障をコストと見て削減しようというのが今の政府のやり方であり、単年度予算による短期視点に立った政策では、むしろ社会的コストが増大し、経済成長も阻害されます。政治家が中長期のビジョンをしっかり持って、社会のあり方を考えてリードしていかなければなりません。格差対策、貧困対策というのは、慈善とか慈悲という話ではなく、社会全体の底上げをして、みんなが豊かになる社会をつくることです。それこそが、すべての国民にとっていい結果をもたらします。」と訴えています。
三浦まり教授は、「次世代の育成を含めて、人材にしっかり投資していくことが重要であり、財源が厳しいからダメだと言うのでは本気度が見えません。社会投資戦略とでも言うべき大きな戦略を持って人への投資を行って欲しいですね。それこそが、自民党と違う民主党の立ち位置なのではないでしょうか」と仰っています。
ながつま昭からの「なぜ政治の世界で女性の進出が進まないのでしょうか」という問いに対して、三浦まり教授からは、「男性の成功モデルで動いている限り、女性の進出は進まないのではないかと思います。国際的には、男性中心の中道左派政党が選挙に負けたときに女性議員の促進が進む傾向があります。民主党が今やらなくてどこがやるのか」と叱咤激励をいただきました。
最期に、三浦まり教授は、「民主党として、ぜひルール化を図り、代表が代わっても政策は変わらないようにして欲しいと思います。そして、党の意思決定機関、プロセスにも女性が必ず関与するように制度化して欲しいと思います。そして、民主党には、ぜひ女性との対話を本気でやって欲しい。女性の声に耳を傾けてこそ、民主党が何をやろうとしているのか、女性にも伝わる!」と仰っていました。