日々の活動(旧)

2015年01月15日

2015年1月15日(木) 外国特派員協会で共同記者会見 70年前の戦争の教訓を

(外国特派員協会の共同記者会見)
グッドモーニング。私が長妻昭です。私が民主党の代表戦に立候補をしようとした直接のきっかけは、昨年12月にあった総選挙で、私の目をまっすぐに見て、叫びに似た言葉で、「格差が限界だ。助けてほしい。」、そして高齢者の方から「日本がきなくさい。戦前のにおいがしている。誰が歯止めをかけるんだ。」といって私の腕をつかむんです。そして「民主党がなにをしたいんだ」という涙ながらの訴えで、私もこんな経験ははじめての選挙でした。日本国中に大きな危機感が充満している。自民党に歯止めをかける強い野党大きな野党が渇望されている。一政党の話ではなく、日本の国があやうい方向にいかないよう歯止めをかけて、目指す社会像を明確に打ち出す政党が日本にとって必要だという思いで立候補しました。
格差は限界にきている。人の能力を潰しておいて何が経済成長なんだ。親の介護で仕事をやめる人が出てきています。子育てや育児で仕事を辞めざるをえない女性がどんどん増えている。非正規公用が4割近くまで増えている。過労死で亡くなる若者が増えています。年収400万円以下の世帯だと大学進学率が3割。いま日本では、意欲と能力があっても金がないと大学に進学ができない傾向が強まっています。人の能力を潰しておいて何が経済成長なんだ。私は人への投資、一人ひとりの能力が最大限発揮できる社会をつくることこそが、成長の基盤をつくる。持続的な成長のためには適切な分配が必要だ。ヨーロッパを参考にして日本型の資本主義を作り上げていく。格差を是正していかなければなりません。
多様性を認めていくことで、しなやかで強い社会をつくることができると思います。ナショナリズムを煽ると一時的に政治家は人気が出るかもしれないが、煽ったナショナリズムが大きくなりすぎて、あらぬ方向にいってしまう。70年前の戦争の教訓です。安倍内閣はその教訓にたっているとは考えられない。これ歯止めをかけられる政党は民主党なんだと国のど真ん中で存在感を発揮しないと、日本は危ういと考えています。民主党は、本来は改革政党なんです。消えた年金問題や原発の安全神話を生み出した、役所文化との闘いを諦めてはダメです。そのためには企業団体献金を全面禁止しなければならい。やはり予算が歪められている面もある。もう一度民主党をよみがえらせるため私が先頭に立って頑張ります。