日々の活動(旧)

2015年01月16日

2015年1月16日(金) 横浜の街頭演説 

横浜の皆様こんにちは。
私が代表選挙に立候補する直接のきっかけは、先月の総選挙の経験です。あの時、今までにないくらいの経験をしました。私の目を正面からまっすぐ見て、多くの方から悲鳴にも似た叫び、本当に助けて欲しい、何とかしてほしい、こういう声が非常に多かったです。「格差が限界にきている」、「自分はどうなってしまうのか」、「本当に助けて欲しい」。
もう一つとしては、「日本がきな臭い動きが出てきている」、「戦前の臭いがする」、「誰かが止めなければならない」、「しっかりしろ」、こういった声が非常に多かったです。
そして、もう一つ、「民主党は何がしたいのか分からない」、「もっとはっきりしろ」、こういう声も多くありました。涙ながらに訴えられて、私も何度も貰い泣きをしました。こんな選挙は初めてでした。
私が強い危機感を持ちましたのは、日本中に大きな危機感がみなぎっている。自民党に歯止めをかけられる強い野党が欲しい、この道しかないのではなくて、もう一本の道をきちんと示す大きな与党が欲しい、こういった渇望です。そして、それは民主党なのか、皆さんは迷っています。今ここが岐路だと思います。
民主党が、しっかりと、ぶれない旗を掲げて目指す社会を明確に示す、自民党に対して歯止めをかける、そういう姿勢を見せれば、チャンスが再びあり、政権に復帰できる足掛かりを作ることが出来ると考えております。そうでなければ、皆さんに見捨てられると、思い詰めた気持ちで立候補を決断しました。是非、皆さんよろしくお願い致します。
一つ目として格差の話ですが、たかが格差ではありません。日本の根幹に関わる問題で、限界まで格差が拡大しています。先進国の中で相対的貧困率はアメリカに次いで二番目に大きくなりました。格差を拡大しておいて、人の能力を潰しておいて、何で成長が出来るのでしょうか。
親の介護で仕事を辞める人は十万人で、どんどん増えています。お子さんが生まれて、会社を辞めざるを得ない女性が、どんどん増えています。そういう方々を、ほったらかしておいて、能力を発揮させないで、何で経済成長なのか。
非正規雇用は四割まで増えました。結婚率は正社員に比べて半分で、スキルも上がらない、能力も発揮できません。若者の能力を潰しておいて、何で経済成長なのか。大学進学率は今、五割です。先進国の平均より低いです。年収四百万円以下のご家庭は大学進学率が三割です。今や能力があっても、やる気があっても、大学に行けない。金がないと大学に行けない。若者の能力を潰しておいて、何が成長だ。
過労死もどんどん増えています。
生活保護を受けている方のお子さんは四人に一人は大人になっても生活保護から抜け出せません。貧困の連鎖が歴然としてあります。こういったなかで何が成長なのかと、私は言いたい。成長か分配か、どっちなのかという議論ではなく、持続的な成長をするには、適切な分配をしなければならなりません。
格差是正によって、成長の基盤も作り、民主主義の基盤も作ります。今、格差の拡大を放置して基盤がボロボロになっているじゃないですか。私は、それが戻れないまで来ていると危機感を持っています。
この目指す社会の旗を、きちっと掲げることで、日本はもっと良くなると確信を持ちました。その社会像を明確にすることで、民主党は再建できます。求心力が高まります。
そして、もう一つとしては、きな臭い動きです。日本は戦後七十年になります。日本は、情報を制限して空気さえ作り上げれば、皆さんを一気に一つの方向に、極端な方向に持っていくことが出来てしまいます。七十年前の戦争の反省です。ナショナリズムを煽れば、一時的に政治家は人気が出るかもしれません。しかし、煽ったナショナリズムがコントロールできなくなって大きくなって、国があらぬ方向にいってしまいます。安倍総理が七十年前の戦争の反省に立っているとは思えません。そのことに、強い強い危惧を持ちます。子どもたちに危うい社会を残してはいけません。その歯止めとなる政党はどこなのか。それは民主党です。これを明確に訴えたい。そして皆さんの期待を再び背負いたいと思っております。
そして最後に、民主党は改革政党です。政権について初めて政官業の癒着に切り込んだ本格的な政権だと思います。消えた年金問題、原発の安心神話、こういった古い役所文化を正していく改革政党です。民主党は政治の体質を変えます。企業団体献金を禁止し、企業や団体からのパーティー券も禁止します。先進国の中で公共事業は一位、子育て予算や教育予算は最低レベルです。予算が歪められています。私はそういった企業や団体からのお金の流れが予算の配分に影響していると考えています。政治の体質を変えるために、企業団体献金を全面禁止します。こういう改革政党として、のろしを上げていく。これで道は開けると私は考えております。
是非、私を党再建の先頭に立たせてください。最後のチャンスだと思います。是非、私に力を貸してください。ありがとうございました。