日々の活動(旧)

2015年01月09日

2015年1月9日(金) 山口二郎法政大教授と対談

本日、ながつま昭は、政治学者の山口二郎法政大学教授と民主党が直面する課題について意見交換をしました。山口教授は、「民主党は数合わせの野党再編に浮足立つことなく、リベラルの旗を立てて国民の受け皿になれ」と叱咤激励されています。
まず山口教授は、「安倍さんは確かに年末の総選挙で大きな議席を得ました。支持率も安定しています。しかし、世論調査をみると具体的な政策課題については、国民のマジョリティ、国民の多数派は、全く安倍さんの政策とは違う方向を向いています。原発再稼働、集団的自衛権、アベノミクスの効果、安倍政権の最重要政策についても、ことごとく、国民の過半数は、安倍さんの政策とは違うものを求めているんです。それが選挙における、政党や候補者の選択に結びつかない。これが今の日本の政党政治の最大の不幸なんですね。だから長妻さんがやっぱり出て、民主党の軸をはっきり立てるということは、本当に意味あることだと思っています」とエールを送り、ながつま昭は、「 日本は資源の無い国で、やっぱり一人一人の人間の能力に頼る以外にもう日本の生きる道はないんで、その一番貴重な人の能力をすごくつぶして、つぶしている今の政治っていうのは、短期的には安倍さんはいいのかもしれないけど、長期的に見たらボロボロになるんじゃないか。トータルで見ても、どう考えても社会にマイナスだと思います」と応じました。
また、山口先生は、「日本は戦後70年平和国家として生きてきたわけですよね。安倍政権2年余り、非常に強引に国会の議論もなしに、ろくな議論もなしに、特定秘密保護法をつくった、閣議決定で集団的自衛権行使容認を決めるとか、政府与党なんでもできるという強権的な政権運営をしています。その中で、政府と国民、あるいは権力と市民社会の関係を大きく変えるような立法が、政策決定ができているということですよね。その点について、やっぱり民主党はまさに人間、あるいは市民社会の自由、あるいは風通しの良さというものを尊重するというスタンスで安倍自民党と対決をしてもらいたいと思います」と民主党に期待を寄せ、ながつまは、「おそらく今の政府などが考えているのは、日本を一つの価値観に染め上げて、型通りの愛国心をおしつ けて、道徳教育をして、それで一致結束をして日本を支える、それが強い国家だと、ただ私は、一見強く見えるけれども、ポキっと折れやすい国になるじゃないか、むしろ多様な価値観を認めて、格差を小さくして、居場所と出番のある社会をつくって、能力が最大限発揮できる環境をつくる、そういう社会の積み重ねこそが国になって、折れにくいしなやかな強い社会、それこそが民主党が目指すべきイメージだと考えています」と答えました。