2015年01月09日
2015年1月9日(金) 非正規問題、ワーキングプアについて派遣ユニオンの関根秀一郎さんと対談
本日、ながつま昭は、派遣ユニオンの関根秀一郎書記長と雇用・労働問題について意見交換をしました。今、日本で働く人の38%が非正規雇用でその平均年収は168万円です。低賃金で雇用が不安定な上、不当な天引きなど違法状態がまん延し、ワーキングプアの温床といわれる派遣労働者を支援してきたのが、関根さんが書記長を務める派遣ユニオンです。
関根さんは、「私たち派遣ユニオンには、20代から40代なかには50代の方も含めて非正規雇用で働く人たちからの相談が数多く寄せられています。この人たちが何困っているかと言うと、とにかくもう生活できない、生きていくことも出来ないよと言う相談が非常に多いのです。先だっての労働者派遣法の改正を潰そうという運動のときは、長妻さんたちに相当頑張っていただいて、潰していただいたが、今後もまた同じような法案が出てくるかもしれません」と問題を提起。ながつま昭は、「安定した働き方を作ることで、むしろ結果として労働生産性を上げていって、スキルの高い労働者を生み出していくわけです。ドイツは日本に比べて、比べ物にならないくらい厳しい労働法制なのに、労働生産性が日本よりはるかに高いのです 。日本では逆に、社会にとっても、経営者にとってもマイナスの労働法制を緩くするという、そういうことを短期的視点でどんどん進めていくっていうのは非常に不可思議です」と応じました。
関根さんは最後に「今の政権は残念ながら、働く人たち何とか安定して働けるようにしようとか、生活何とかしようとかっていう観点が抜け落ちちゃっている。そこの部分を民主党がぜひ、働く人たちのことを本当に考えた政策を進めて頂きたい、特に、長妻さんにはその辺をぜひ頑張っていただきたいと思います」とエールを送り、ながつまは「働く人の立場に立つ、いまおっしゃったような政策を進めることは、経営側にとってもプラスだし、長期的に見ると、社会にとってもプラスだから、対立する話ではなくて、社会全体にプラスになる政策です。それが政治であり、我々の役割だと思っていますので、頑張っていきますので、今後もご指導ください」と答えました。