日々の活動(旧)

2015年02月26日

2015年2月26日(木) 代表代行記者会見 「所得格差は努力の結果なのか。格差是正に粘り強く取り組むべき」

ながつま昭は、定例記者会見を党本部で開き、(1)岡田克也代表不在の間の対応(2)下村文部科学大臣の疑惑(3)格差問題――などを取り上げ、見解を示しました。
岡田代表の網膜はく離が再発したため、同日再入院し手術に臨んだことについて「すでに手術も終了し、週明けには退院できる見込みだ」と報告し、岡田代表が出席できない3月1日の定期党大会などへの対応については「幹事長と代表代行でしっかりと運営していきたい」と表明しました。
下村文部科学大臣を定期的に講演に呼ぶなどしている「博友会」と呼ばれる任意団体が、政治団体の届け出を出さずに下村文科相に寄付を行っていた問題を取り上げた同日の衆院予算委員会の質疑に言及し、「私が見ている限りでは疑惑は解明どころか深まったと感じている。下村大臣が任意団体だという団体は、週刊誌の事実認定が事実だとすれば、普通の感覚で言えば政治団体と考えるのが自然ではないか」と述べ、政治団体の届け出が提出されていないことなどを含め、さらに時間を取って国会で議論する必要があると指摘しました。
西川前農林水産大臣が顧問を務めた企業の資料が衆院予算委員会の理事会に示されたことにも触れ、「いろいろな論点がたくさんあるようなので、それを精査して西川前大臣を国会に何らかの形でお呼びしてただすことが必要」とも述べました。
「政治とカネの問題が年中行事のように続いている」と、ながつま昭は安倍内閣の体質を問題視するとともに、2001年に閣議決定された「大臣規範」を改正することが必要だと問題提起しました。「大臣規範のなかに、少なくとも政務3役に就いている間は企業団体献金の受領や、企業・団体によるパーティ券の購入を自粛するという一文を書き込むことが必要だ。大臣が所管の業界や団体からの献金について議員と同じ扱いで受領できることについて本当に妥当かという議論をすべきだ」と述べました。
また、衆院予算委員会で岡田克也代表が安倍総理との質疑で取り上げた格差問題に関連して「所得格差は努力の結果か」とする資料を示し、格差の問題に関する自らの考えを述べました。
「岡田代表が安倍総理に問いかけたのは、総理大臣になったのは努力の結果か運かという趣旨だった。これについて、所得格差は努力の結果か、それともどういう家に生まれたとか、持って生まれた能力などの運によるものか、どちらの影響が大きいかというさまざまな国際的な調査がある。スウェーデンなどの国では努力の結果と回答する率が低く、アメリカでは努力の結果と答える人が多く、日本は中間だ」などと説明。駒村康平慶応義塾大学教授の分析をもとに「所得再分配機能が強い国では、自分が豊かになった原因は努力よりも運の方が大きい要素だと考える人が多く、一方でそれが努力の度合によると考える人が多い国では、所得再分配機能が弱い」とする傾向があることを解説し、格差是正に向けて粘り強く努力していく考えを表明しました。