2016年01月28日
2016年1月28日(木)代表代行記者会見の模様です
※本日開催された、ながつま昭の代表代行記者会見の模様です。
■冒頭発言
○金銭授受疑惑に関する甘利大臣の会見について
【代表代行】
お疲れさまでございます。ちょっと遅れまして。甘利大臣の会見もございまして、今一旦、本人の説明というのは区切られたということで、私から会見をいたします。
この後、枝野幸男幹事長からこの甘利会見に対するぶら下がりがございますので、私からは詳しくは申し上げませんが、いずれにしても300万円は秘書が何かそのまま使ってしまったかのような言いぶりの話や、あるいは秘書がその口利きの相手方と言われているところにお邪魔しているような、そういう趣旨の話があったように記憶しておりますが、そういうところに関して、はたしてどうなのか。あるいは、本人が受け取ったということも、きちっと処理をしろという指示があったということでありますが、本当にそれが事実なのかどうかと。いろいろな疑問点がありましょうから、いずれにしても予算委員会等々でその中身を明らかにしていくと。
報道のとおりであれば、有力政治家にお金を渡せば公金を引っ張ることができるというような、こういう疑念がある報道でありますので、その疑念がないというのであれば、きちっと国民の前で疑念を晴らしていただくことが政治全体の信頼を取り戻すことにもなると思っておりますので、予算委員会での答弁、きちっとしていただきたいとお願い申し上げます。
○共生社会創造本部の中間取りまとめについて
【代表代行】
もう一つ私のほうからは、明後日の党大会がありますが、そこで共生社会創造本部の中間取りまとめの冊子、表が入ったものと、ビラを作りましたので、それをお配りします。
ある意味では三つの壁、「教育格差の壁」「雇用格差の壁」「男女格差の壁」が共生社会の実現を阻んでいるということでございます。これはよく見ると、この“壁”が安倍総理の顔に似ているのではないかという指摘もありまして、「アベのカベ」とも言えるのではないかと私は考えております。
その壁を打ち破るということで、「人への投資で“格差の壁”を打ち破る!」「『人への投資』のための財源を『公正な分配』によって生み出す」「経済成長は目的ではなく、一人一人が幸せに暮らすための手段の一つです。本来の目的を達成するために私たちは『共生社会』を実現します」「誰も置き去りにしない社会 共生社会を実現する」「1人を見捨てる国が、1億人を幸せにできるはずがない」「一人一人を大切にする国へ」というものであります。
そして徳島から始まって全国各ブロックを回って意見交換をさせていただいて、地元のNPOや地元で活動している団体等も交えた意見交換をさせていただく。そして3月をめどに最終取りまとめをして、目玉となるような政策を確定していくということで取り組んでまいりたいと思っております。
○同一労働同一賃金について
【代表代行】
もう一つは、同一労働同一賃金。安倍総理がまたもや民主党の政策を“つまみ食い”と言いますか、されましたが、この“つまみ食い”の本気度を問うということも予算委員会の大きなテーマではないかと。
我々が昨年、派遣について均等待遇の議員立法を国会に提出いたしましたが、自民党は難色を示して、それに「均衡待遇」というものをかぶせてきた。こういう経緯もありますので、同一労働同一賃金、本気度があるのかどうか。周辺からは、法律は出さないような話もありますので、この“つまみ食い”の本気度、つまみ食いはしたけれども、それを本当に実現する覚悟があるのかということも問うていきたいと考えております。
■質疑
【司会・藤本祐司役員室次長】
それでは冒頭発言につきまして質疑を受けたいと思いますが、最初に申し上げたとおり、甘利大臣問題については後ほど枝野幹事長のほうから話があるかと思いますので、それ以外の、共生社会創造本部の部分、あるいは同一労働同一賃金の関係で質問を受けたいと思います。
○共生社会創造本部の中間取りまとめについて
【記者】
地方への出張について伺いたいが、これは代表代行が中心に全て行かれるのか。
【代表代行】
私が行けないところは役員の他のメンバーも行っていただく。あるいは複数で、私を含めてお邪魔すると、こういうことにもなろうかと思います。
【記者】
3月中に東京で終わった段階で、7月の参議院選挙に向けた公約がほとんど同じタイミングでできると考えてよろしいか。
【代表代行】
スケジュール感としては、3月をめどに共生社会の最終取りまとめをいたしまして、その後、他の政策とドッキングしながらマニフェストを作る。ですから、あくまでスケジュール感ですが、5月の連休の前にはマニフェストがある程度できて、それを持って連休を含めて今度は幹部が全国を全部回って、微修正をして確定させると。このような大きなスケジュール感は考えております。
○甘利大臣の辞意表明について
【記者】
今、お耳に入ったかと思うが、甘利大臣が辞意を表明した。後ほど枝野幹事長にも伺うが、予算委員会などで追及する予定だった大臣が辞めたことで、民主党の追及の方針に変更はあるか。今後どのような戦い方をしていきたいとお考えか。
【代表代行】
これは私も相当関心があるのが、もし報道が事実であれば、URを所管する国土交通省、あるいは環境省、つまりそれぞれ大臣がいらっしゃるわけです。別に大臣を辞任したから全部これで世の中全く何もなくなるということではありませんので、こういう病巣が本当にそういうところに潜んでいるとすれば、それは摘出しなければいけないので、それぞれ口利きのメカニズムを、報道どおりであるとすれば、解明をすると。今日の大臣の会見でも完全に真っ白になったというわけではないわけでありますから、引き続き、そういう最も根幹に関わる問題については追及していくというのは当然だと思います。
○党大会について
【記者】
30日の党大会について伺いたい。統一会派を組んでいる維新の党からは、30日に岡田代表に、新党に向けて、合流に向けて前向きな発言や発表が欲しいという声が上がっている。一方で、民主党内では合流ということに関しては、解党して新党をつくるというのでは地方組織に説明できない、というような否定的な意見もまだあると思う。今の時点での代表代行のお考えを伺いたい。
【代表代行】
これは幹部会を定期的に開いていまして、そこでいろいろな議論をしておりますが、最終的には、まず党大会での発言については代表に一任するというか、代表のお考えをお話しいただくと。こういうことが必要だろうと思っておりますので、代表がどういうご発言をするか、代表の判断になると思います。