日々の活動(旧)

2013年02月22日

貧困は、自己責任か、社会の責任か?

 総選挙から2カ月以上が経過しました。現在、私自身は、衆議院予算委員会の野党筆頭理事として、予算委員会の切り盛りをしています。質問者の隣の席にいつも座っています。野党にとっては、国会論戦だけが、国を動かす手段と言っても過言でありません。

 野党筆頭理事の仕事は、予算委員会の開催期間、野党の質問時間、首相の出席やNHK生中継の有無、質問者の選定や予算の採決の日程協議など多くの交渉を自民党とする責任者です。

 自民党としては質疑はほどほどにして、早く予算案を成立させたいと考えますが、私は、予算に潜む無駄や問題点を指摘するためにも、国の大きな方向性を議論するためにも、一定の質疑時間は取らなければならないと考えます。

 予算委員会では、自民党と民主党と目指すべき社会像の違いを明確にする質疑を心がけています。
 目指すべき社会像を明確化する“問い”がいくつかあると思います。例えば・・・・

 貧困は、自己責任か、社会の責任か?
 非正規雇用は、自己責任か、社会の責任か?
 親の介護は、自己責任か、社会の責任か?
 子育ては、親の責任か、社会の責任か?
 格差是正は、国の重要な仕事の一つと考えるのか?
 格差是正を、なぜするのか?

 もちろん、明確に割り切れる問題ではありませんが、どちらの考えに軸足を置くかで、目指すべき社会像も変わり、打ち出す政策も変わってきます。

 例えば、10年前に始まった介護保険。当時は、親の介護は長男の責任であり、家族の責任である、という意見が多くありました。しかし、介護の増加に伴い、家族の責任としたままでは抱え切れなくなり、親の介護は社会の責任、という考えの下、介護保険が創設されました。皆様は、それぞれの問いに、どう答えますか。

 今後とも、皆様と目指すべき社会像を議論して参りたいと存じます。ご意見をお寄せいただきますよう、お願い申し上げます。

『ながつま昭を応援する会通信 2013年2月22日号』記事