2025年02月10日

核兵器をなくすために

動画はコチラ

本日、ながつま昭は、核兵器廃絶日本NGO連絡会主催の『被ばく80年 核兵器をなくすために』に参加し、立憲民主党を代表してご挨拶をしました。

以下は、挨拶の概略です。

 

<ながつま昭の挨拶>

世界の中で、核兵器を増やせという人はほとんどいないと思います。核兵器は減らすべき、最終的になくすべき、と思っている方々が圧倒的だと思います。

そういう状況の中で、なぜ、日本が、(核兵器禁止に)躊躇するのか、ということを私は申し上げたい。

オバマ大統領が、ノーベル平和賞を受賞しました。唯一の核使用国の道義的責任があることを、はっきりと、現職のアメリカ大統領がおっしゃったわけです。それに関連して、日本の国会でも、衆議院・参議院で、核兵器を減らしていく。こういう議決を全会一致でしたわけです。力強い議決でした。

我々日本は、この被爆国としての責任をきちっと果たさなければいけないと思います。(現在は)すごく腰が引けていると、世界から見えていると思います。

核兵器禁止条約も日本の尽力で出来上がったものだと考えておりますけれども、ここで踏ん張ってもらわないと、困るということでございます。

核兵器を減らして、最終的になくしていくには、二つの大きなツールがあると思います。

一つはNPTの第6条です。そしてもう一つは、皆さんのご尽力で作っていただいた、核兵器禁止条約です。

この二つが車の両輪としてあります。日本は、両方にコミットして進めなければならないと思います。

民主党政権のときに、オーストラリアとも協力して、NPDI(軍縮・不拡散イニシアティブ)という、NPT第6条をテコにして核兵器を減らしていこうという力強い取り組みを12か国ではじめました。自民党も引き継いで、毎年、開催していただいていますけれども、こういう形で前に進めてほしいのです。

立憲民主党としては、第一回目から党所属国会議員を派遣しております。今年の3月にも広島選出の森本しんじ参議院議員を派遣します。

自民党は、政府はオブザーバー参加もしない、ましてや、議員の派遣もしない、というようなことをおっしゃっているように聞いています。

なぜ、こんなにも消極的なのでしょうか、理解できません。

もちろん、(核兵器の)拡大抑止というのは重要です。私も否定しません。

日本も核の傘の下にいるという事実はあります。しかし、核兵器を減らしていく、という願いは、アメリカを含めて、どの国も持っています。

NPDIにオブザーバー参加している国は、第一回目で言うと、NATO諸国5か国、拡大抑止のもとにある5か国も参加しています。このような状況の中で、(日本は)役割を果たさないのか、と声を大にして言いたい。先日、首相官邸にお邪魔して、林官房長官にオブザーバー参加するべきだと、私を含めた立憲民主党の議員で強く申し上げました。オブザーバー参加をしないと、世界から、「肝心要の日本が消極的なのか、じゃあ、積極的にやらなくてもいいのかな」と、間違ったメッセージを送りかねないと思います。

我が国も、すぐに核兵器をゼロにするということではなくて、平和裏に減らしていって、最終的にゼロにする。おそらく、中国の核兵器の保有数と、米ロの核兵器の保有数はかなり差がありますから、米ロが減らしていって中国を巻き込んでいく。そしてNPTに参加している核保有の5か国も巻き込んでいって、加盟していない核兵器を保有しているであろう4か国も巻き込んでいく。

そういうビジョンをもってスタートしてほしいと強く申し上げたい。

ありがとうございました。