日々の活動(旧)

2014年09月16日

2014年9月16日(火) 民主党衆参国会議員研修会が開催されました

 民主党は本日、盛岡市内で衆参国会議員研修会を開催し、民主党改革創生会議議長代行の山口二郎・法政大学法学部教授が「民主党創生会議が目指したもの」と題して講演しました。
 また、「次の内閣」の安全保障・憲法、社会保障、行財政改革各総合調査会が議論し、まとめた「中間とりまとめ」等に関する報告を行い、意見交換しました。
 海江田万里代表はあいさつで、「先ほどの両院議員総会で新しい体制が生まれた。これからも115人全員で民主党再生への道を歩いて行かなくてはならない。
 秋の臨時国会、年明けの通常国会ではまさに民主党が試されている。これらの国会に全力を注いでいかなくてはならない。この研修会は、あらためて基本政策について意思を一致させようということで開催した」と研修会開催の趣旨を述べました。
 さらに海江田代表は、研修会にこの地を選んだ理由は、「3年半前に東日本大震災が発災した。当時私たちは政権与党の座にいたが、私たちなりに復旧・復興に努めてきた。途中で政権交代となり今は自民・公明に復旧・復興の任務は受け継がれているが、決して十分ではない」として、「明日は被災地を視察し、復旧・復興の現状ををつぶさに見てくる。そして現地で見たことを国会での議論に活かしていかなくてはならない」と話しました。
 山口教授は講演で、「何としてももう一度民主党に政権に戻らないと日本の民主主義はあぶない、という強い思いをもって安倍自民党に対抗していく強い気概をもってほしい」と求めました。
 そのうえで民主党改革創生会議の議論について、議長をつとめた日本再建イニシアティブ理事長の船橋洋一氏とともに「小選挙区で自民党の対立軸になるには、市民・県民の声を集めながら、幅を持った人が共存することが必要で、同時に安倍自民党に明確に対決する意思を持って結集することが必要」との基本認識のもとで報告書を取りまとめたと語りました。
 また現状分析として、朝日新聞へのバッシング等でも顕著なように、為政者に批判的な立場を取るものを徹底的に追い落とすような動きからは、日本の民主主義の基盤が揺らいでいるという危機感を持っていると語り、「いま民主党がしなければならないのは、日本の民主政治の土台を守ることである。先ほど枝野新幹事長が『民主党は多様性を守る』と表明したことは非常に心強く感じた」とも指摘しました。
 改革創生会議の議論で、地方議員の声をヒアリングしたことが非常に有意義であったと山口教授はふりかえり、「政治の恩恵が及んでいない人たちの声を拾いあげ、その声に応える政策を地方議会で実現して取り組みを聞いた」と報告。これを通じて政治の、そして民主党の原点を確認したとも語り、報告書には女性・若者・非正規労働者等に目を向けた政策実現に力を注ぐ内容が盛り込まれたと語りました。また、さまざまな議論を経て報告書では「穏健中道」という理念を掲げ、「民主主義と立憲主義と守る強力な野党が必要」との立場から民主党のアイデンティティの再構築を目指し、「男女共同参画政党として出直す」こと、2012マニフェストに基づく民主党政策の再確認、地方を崩壊させるアベノミクスに対抗する地方に根差した政党に生まれ変わるためのプロジェクトを盛り込んだと述べ、日本の政治のためにその実現が重要だとあらためて語りました。
 続いて大畠章宏・党改革創生本部事務総長は改革創生会議報告に関する取り組み状況について、党改革創生本部として4つの検討チーム(「党運営」、「代表選挙制度」、「男女共同参画」、「地方選・アクションプラン」)を設置し、短期課題については9月中に着手可能な課題、中長期課題については次期定期党大会までに結論を得ることをめざして、個別の課題毎に検討作業を継続していると報告。党に対する世論動向を的確に把握するための調査能力の強化、任期途中での代表選挙に党員・サポーターが参加できるように党規約・規則を改正、女性候補擁立へ向けての支援体制の整備に着手などの短期課題と、ネットワーク型シンクタンクの設置、党員・サポーター登録システムの見直し、女性国会議員の擁立・拡大など女性比率向上策などの中長期課題について提起しました。