日々の活動(旧)

2016年02月28日

2016年2月28日(日)【青森】「共生社会創造フォーラムin青森」で実践の報告

 民主党は28日、「共生社会創造フォーラムin青森」を党青森県連とともに弘前市内で開き、党本部から長妻代表代行が参加した。

 地域での取り組みの基調講演「ひきこもり支援から見えた地域福祉の可能性」を、秋田県藤里町社会福祉協議会会長の菊池まゆみさんが行った。同協議会は、「福祉で街づくり」を合言葉に町に活力を与える地域福祉を推進している。在宅の引きこもり者・不就労者等を対象に、支援する人もされる人も、ともに集える場所として、福祉の拠点「こみっと」を運営。障害や年齢に関係なく、地域交流の場として多くの人が参加している。

 菊池会長は、「共生社会というくくりにしてしまうと、少し大きすぎて分からなくなる面がある。生き辛さを抱えた人が、地域にいっぱいいる。そういう人たちに対する、少しの支援で大きく状況が変わってくる。困っている人の代弁をしてあげることが重要」と述べた。

 続いて、「光の岬福祉研究会」の太田真さん(弘前市)、「NPO法人ワーカーズコープ」高橋弘幸さん(八戸市)が報告をした。

 太田さんは、「多数派の人たちと、少数派の人たちがお互いに尊重し合っていける社会をどう実現して行くか。難しいことだが、頭の中で考えていても実現はしない。地域の中での実践が大切。小さい所から派生させ、大きくして行きたい」と述べた。

 高橋さんは、「共生社会は信頼で成り立つ。どうしたら信頼を醸成できるかいうと、弱さをさらけ出すことが信頼の1歩目だと思う。そういう中で、支え合いが可能だ。自分の弱さを伝えることを恐れることなく、勇気を振り絞って伝えるところに、支援が生まれる」と活動で得られた感慨を明らかにした。

 船木昭夫・青森大教授がコーディネーターとして参加し、「共生社会づくりのゴールはどこなのか。仕事があればいいということではない。それが持続するかどうかが重要だ。国民全体が力を付け、リスクを背負い込まない方法や、必要であれば支援する方法について、ぜひ地域で考えてほしい」とまとめた。