2013年09月30日

改革が骨抜きになる理由

 この夏は、多くの地元の皆さまと街頭演説、盆踊り、お祭り、語る会などを通じて意見交換をさせて頂きました。
 民主党に対して厳しいご指摘の一方、現政権に歯止めをかけて、現政権が目指す社会とは異なる理念を打ち出す勢力が必要であるとのご意見も多く頂きました。

 この度、私は、幹事長代行と党社会保障総合調査会長に就任しました。しっかりと皆様の声を受け止め、期待に応えるべく活動をして参ります。

 今、霞が関で一冊の本が物議を醸しています。
 「原発ホワイトアウト」(講談社刊)という経済産業省の現役官僚が小説という形で書いた本です。筆者は誰だ、と憶測をもって語られています。原発利権が、国家中枢に組み込まれたシステムとして今も生き続けているという、霞が関や永田町の問題点を端的に描いた準告発本とでもいうべきものです。余剰利益を享受する組織が、政治家、官僚、マスコミに便宜を図るシステムを作り出し、鉄壁な組織防衛体制を築いていく姿が描かれています。

 日本の政治の最大の問題の一つは、多額の献金ができる豊富な資金力や大きな便宜を図る力を持つ組織が、予算や法律によって手厚く守られ、その組織にとって不利な改革は骨抜きになる、ということです。

 その一方で、献金力のない組織や個人、例えば、非正規雇用者、子育て中のお母さん、生活保護者、障害者などには、冷たい対応が続いています。この構造を変えるのが、民主党政権だったはずです。民主党政権は、この構造を変えるため取り組み、一定の成果はありましたが、未だ道半ばです。

 まだまだ私がやるべき仕事は、数限り無くあります。道は険しくとも、粘り強く取り組んで参ります。今後ともご指導お願い申し上げます。最後になりましたが、皆様のご活躍とご健康をお祈り申し上げます。
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『ながつま昭を応援する会通信 2013年9月30日号』記事