日々の活動(旧)

2012年04月10日

「国家100年の計」と「国家統治機構の改革」

今年6月で、お陰様で、国会に送り出していただいてから丸12年が経ちます。初当選が40歳の誕生日の2週間後でしたので、今は51歳となりました。
野党と与党、閣僚も経験させていただき、無我夢中の12年でもありました。この間の皆様のご指導に感謝申し上げます。
今後は、これまでの貴重な経験を活かして、歴史的大局観を持って、政治に取り組んでいく所存です。
これまで政治に携わって来て、自戒を込めて感じるのは、今の日本には「長期計画を実行する能力」が無いのではないか、という強い危機感です。
日本は、単年度予算偏重主義とでもいいましょうか、来年度の予算や政策を考えることに政治家や官僚が奔走して、疲れ果てて1年が終わってしまう。来年1年間の予算を立てて政策を進めることにかけては、恐らくどの国よりも緻密に進める能力はあるのかもしれません。
しかし、5年後、10年後、ましてや100年後の日本や世界を考えて計画を立案して実行する、などということは夢のまた夢の感があります。
長期的政策も政局に巻き込まれて、与野党でじっくり議論できない状況にあります。
誰が国家100年の計を考えて、実行するのか――。
本来はその任を担うべき、政治、政権与党、内閣が十分機能できていません。
国家100年の計については、無数の書籍が出版されており、多くの傾聴に値するアイデアはありますが、それを選択し立案し実行に移していく術(すべ)がありません。
国家百年の計を実行するためには、日本の国家統治機構に大きな問題があります。
1年で交代し、連日国会に縛られる首相や大臣、官僚の人事権を政治が握る仕組みが道半ばの現状、個人よりも企業・団体の利害に引っ張られる政治、お上意識の抜けない官僚体質、などなど多くの変えなければならない統治機構の問題点があります。
これからは、「国家100年の計」を立案・実行するための、「国家統治機構の改革」に大局観を持って取り組んで参ります。志を同じくする多くの仲間や支援者とともに前に進める所存です。

『ながつま昭を応援する会通信 2012年4月10日号』記事