国会質疑

2014年04月03日

2014年4月3日(木) STAP細胞問題、日本の基礎研究の問題点について、野依良治理化学研究所理事長 に質問

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 本日、内閣委員会・厚生労働委員会・連合審査会が開催され、ながつま昭は質疑に立ちました。ながつま昭は、野依良治理化学研究所理事長に対し、「STAP細胞は実際に作ることができたのか、できなかったのか」を率直にお聞きしました。
 野依理事長は、「STAP細胞の存在についての科学的な問題は最終的に第三者によって検証される」「理化学研究所としては自ら真摯に検証するとともに、第三者から検証したいという申し出があれば、技術的・情報的に最大限のお手伝いをさせていただく」と述べました。
 また、ながつま昭は、野依理事長に対し、日本の基礎研究が抱える問題点についてお聞きしました。
 野依理事長は、「基礎研究を発展させるためには、従来の縦割り型の科学ではなくて、生物科学と物質科学といった分野横断型の新たな取り組みが必要」と述べました。
 政府が設置を進めている独立行政法人日本医療研究開発機構(日本版NIH)について、ながつま昭は、菅義偉官房長官に対し、「新しくできる独法(日本版NIH)には、既存の4つの独法から職員が移管してくる」「移管した職員が自分の出身独法に資金が流れるように働きかけることがあってはならない」と述べ、菅義偉官房長官に、移管元への利益誘導をさせない為の仕組みの構築を要望しました。
 また、ながつま昭は、「米国国立衛生研究所(NIH)では研究費の半分を基礎研究に充てているが、今回の日本版NIHでは基礎研究が対象外となっているのではないか」と質すとともに、基礎研究から臨床研究を経て実用化へと結び付けるための連携の強化を菅官房長官に強く求めました。