日々の活動(旧)

2014年09月18日

2014年9月18日(木) 認知症サポーター養成講座を開催しました

 本日、ながつま昭は、認知症サポーター養成講座を開催しました。お忙しい中、ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。
 認知症サポーター養成講座とは、認知症に関する正しい知識と理解を身に付けた『認知症サポーター』を養成するため、「認知症とはどういうものか」「認知症の症状」「認知症の診断・治療」「認知症予防についての考え方」「認知症の人と接するときの心構え」などについて講義を受ける取り組みです。
 認知症といっても種類があり、それぞれの種類に応じた対応が必要であることや、認知症の人への対応として「3つのない」(1)驚かせない(2)急がせない(3)自尊心を傷つけない、といった心得を十分に理解することの大切さを教えていただきました。
 介護保険を受けている方の内、実に8割が認知症です。また、認知症の方を介護する場合、深夜も介護が必要であることから、介護離職せざるを得ないという方が年間10万人もおられるという現状があります。介護離職をする方が増えれば、国の財政にも大きく関わりますので、認知症対策は経済成長の基盤を作る上でも非常に重要だと考えております。
 また、医療・介護総合推進法では、従来、介護保険の予防給付でサービスを受けることができる要支援1,2の方の訪問介護と通所介護が、介護保険給付からはずされて、地方自治体が担う地域支援事業に移管されます。介護を安易に切って介護財政は助かったと思いきや、認知症の早期発見、早期治療を怠ることで、本人の負担はもちろんのこと、家族、財政、社会の負担も増えてしまいます。目先の経費削減が、かえって高くつくとなりかねません。引き続き、粘り強く取り組んでいかなければならないとお話ししました。
 また、最後には、独立行政法人長寿医療センターが認知症予防として実施している「コグニサイズ」という取り組みをご紹介しました。『コグニサイズ』は運動と認知トレーニングを組み合わせた新しい運動方法で、足踏みやステップをしながら3の倍数などで、手を叩くなど、運動しながら頭を使うことを中心としたトレーニングです。ご参加された皆様に実際に体験していただきました。