国会質疑

2015年03月12日

2015年3月12日(木) 【予算委員会】 安倍総理、甘利大臣に日本の貧困の実態を把 握するための統計の不備を質す

 予算委員会の後半で、ながつま昭は、安倍総理がジニ係数を根拠に「税や社会保障による再分配後の所得の格差は概ね横ばいで推移している」と格差が拡大していないとの趣旨の答弁をしたことを踏まえ、「貧困層が増えても、富裕層も減るとジニ係数は変わらない。相対的貧困率をあわせて見ていく必要がある」などと指摘しました。
 相対貧困率をめぐっては、厚労省の国民生活基礎調査ではOECD加盟国で米国に次ぎ2位となる約16%、総務省の全国消費実態調査ではOECD平均の約10%と、双方で結果が大きく異なるとして、「日本の現状の格差は世界に比べてどのくらいなのか、国内の深刻度はどれくらいなのかという認識次第でヒト・モノ・カネのかけ方が全く変わってくる。どちらか1つ、あるいは別のOEDCのデータなどを参考にして、ある程度1つに絞るよう検討してほしい」「相対的貧困率が本当はどれくらいの数値になるのか、きちんと調査すべきではないか」と求めました。