2016年02月25日
2016年2月25日(木)【神奈川】長妻代表代行、神本美恵子副代表「クリエイティブスクール」・田奈高校 を視察
長妻昭代表代行と神本美恵子副代表は25日、共生社会創造本部の取り組みの一環として、横浜市青葉区にある神奈川県立田奈高校を訪問し視察した。
同校は2009年度から同県の「クリエイティブスクール」の一つに指定され、中学校までに持てる力を必ずしも十分に発揮しきれなかった生徒を積極的に受け入れ、1人ひとりの状況に応じたきめ細かな教育を展開している。さまざまな課題を抱えた生徒に対して親身に対応できるよう、教育相談担当者(コーディネーター)を複数配置し、スクールカウンセラーや外部機関等と連携した組織的な教育相談体制を構築している。
同校の中野和巳校長らとの意見交換では、「支援が必要な生徒たちへこそ、社会へ出ていけるように環境を整えることが必要で、そのためには教員の定数以上の人員配置と資金が必要だ」という訴えを聞いた。
説明を受けた後、長妻代表代行と神本副代表は校内の図書館で12時からオープンする「ぴっかりカフェ」(地域住民からの寄付のみで運営しており、生徒は無料で飲み物を飲んだりお菓子を食べながら談笑できる)を視察し、運営に携わるNPO法人パノラマの代表理事・石井正宏氏と懇談したのち、生徒たちの輪に混ざってひとときを過ごした。
「『卒業生の社会への出口保障をいかにしていくか』という大きな課題に対して生徒たちの生き方をともに考える中野校長ら現場の話から、学校現場に専門知識のある人を配置することの重要性と国の現状の制度の複雑さについて、あらためて認識するとともに、支援の基盤となる地域住民などのプラットフォームを作っていくことの大切さを再認識する機会になった」などと長妻代表代行らは話した。